Philosophy

                 消費する服でなく、大切なものとしての服

                       僕の好きな言葉

『地平線の階段』 細野晴臣

平野に出ると、そこをひととおり眺めまわす。

するとそこに階段を見つけてしまう。見つけなければ楽なのだが、見つけてしまう。

階段を見つけたら、それを登っていかなくては気が済まなくなる。

雲を突き破って行くと、そこにはまた新たな平野が広がる。

その平野は見るもの聞くもの新しく、新鮮で刺激に溢れ、情感を揺り動かされ、

このような平野があったのかと驚かされる。

そしてひとわたり眺めると、細部にわたってくまなく何があるか探すのだ。

すると、そこに必ず階段を見つけてしまう。

見つけなければ楽なのだが、見つけてしまうのだ。

それを見つけたなら、それを登って行かなくては気が済まなくなる。

で、登っていく。

それでまた雲を突き破って行くと、そこにまた新たな未知の平野が広がっている。

繰り返し、僕はその地平線の階段を登ってゆく。




Designer

関谷  勝 Sekiya Masaru

東京都出身

アパレルのBIGIグループである(株)MELROSEで ファッションデザイナーを約20年、マーチャンダイザーを約7年務めた後に独立

得意アイテムはニット

2021.5 国産のハンドニットに特化したブランド

     「SD CAB」を立ち上げる